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Age-specific

歯ならびの年齢別治療

年代別の歯の生え変わり

Replaced

各年代別の歯の生え変わりの状態をイラストで示しています。歯科では、永久歯は数字で、乳歯はアルファベットで記載する決まりになっています。永久歯の生え変わりは個人差が大きいことが多いですので、あくまでも参考程度として下さい。

  • 小学校1~2年生ごろ

    黄色が乳歯、ピンクが永久歯となります。

    ちょうど前歯4本が生え変わる時期です。
    横の歯は乳歯です。6歳臼歯(6番)も生えていることが多いです。

  • 小学校3~4年生ごろ

    黄色が乳歯、ピンクが永久歯となります。

    前歯4本がほぼ生え変わり、6歳臼歯が生えた状態です。早い子だと、横の乳歯が抜けて生え変わり始めます。

  • 小学校5~6年生ごろ

    黄色が乳歯、ピンクが永久歯となります。

    側方歯(犬歯、小臼歯)が生え変わっている途中、またはほぼ交換した状態です。

    12歳臼歯(7番)が生え始める子もいます。

  • 中学生、高校生ごろ

    黄色が乳歯、ピンクが永久歯となります。

    永久歯がすべて生え変わり、歯ならびは大人と同じ状態になっています。
    7番まで生えたら、永久歯列の完成です。

年代別の問題点、開始時期について

Timing

不正咬合の種類によって適正な時期は異なります。ここに書いた適正な時期は個人の状況によって異なりますので、あくまでも参考程度にとどめて下さい。詳細については初診カウンセリング等でお聞き下さい。

  • でこぼこ(叢生)

    • (a)歯列を広げるのに適正な時期

      凸凹の原因は、「歯列の幅が狭い」場合と「歯が大きい」場合とがあります。歯が多少大きくても、この時期に歯列を横に広げておくと、二期治療で歯を抜かなくてもすむ可能性が大きくなります。
      また、永久歯に生え変わっても歯列は広げられます。

    • (b)1期治療の時期
    • (c)2期治療の時期

      側方歯(犬歯や小臼歯)がすでに生え変わっている場合は、二期治療の対象となります。抜歯または非抜歯でならべることを検討する時期です。早めに始めおいた方が歯を抜かないで済む確率は高くなると思います。

  • 受け口(反対咬合)(下顎前突)

    • (a)上あごの成長を促すのに適正な時期

      受け口の場合、上あごの成長が不足している場合が多くなります。この時期に始められると効果的に上あごの成長を促せるため、理想的です。
      また、これ以降になってしまっても、反対咬合を改善しておくことで、下あごの成長を抑えることができる場合がありますので、一期治療での対応が望まれます。

    • (b)1期治療の時期
    • (c)2期治療の時期

      二期治療対象の時期ですが、下あごの成長が止まるまで、経過観察とする場合が多くなります。
      下あごが著しく大きく成長する場合には成長終了後(18歳以降が多くなります)に外科的矯正治療を検討します。

  • 出っ歯(上顎前突)

    • (a)下あごを成長誘導するのに適正な時期

      上顎前突の場合、下あごの成長が不足している子が多くなります。下あごの成長は身長の伸びと相関しますので、身長が伸びる時期が理想的と言えます。
      女の子では、中学生になると身長の伸びが止まる子もいますので、小学校の間の方が対応しやすいと言えます。
      男の子では、中学生以降も身長が伸びますので、女の子よりも遅いタイミングでも大丈夫な場合が多いと言えます。

    • (b)1期治療の時期
    • (c)2期治療の時期

      二期治療の時期になると、女の子では、中学生になると身長の伸びが止まる子もいますが、下あごの成長を促すには、最後のチャンスです。男の子では、身長がグンと伸びますので、まだ成長を利用した治療が可能です。そのため、この時期に始めておくと抜歯をしなくて済む可能性が高くなります。もし、成長が見込めない場合は上の歯を抜いて前歯を引っ込める場合が多くなります。